東京五輪のフェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得した見延和靖(34=ネクサス)がこのほど、沼津市立第四中で講演会を開き、可能性を信じる重要性を訴えた。テーマは「夢の実現に向けて」。沼津市職員との対談形式で行われ、同中の全校生徒約280人が耳を傾けた。

見延は高校入学と同時にフェンシングを始めた。「中学生は可能性の塊。いろいろな経験をして、自分が『これだ』と思えることを見つけてほしい」と話した。講演会の最後には、柔らかい剣を使ったスマートフェンシングで中学生と対戦。金メダリストのプレーに、生徒たちは拍手を送った。鎌野一斗(いちと)さん(1年)は「自分の得意なことを見つけたい」と目を輝かせた。

沼津市は、2019年2月に日本フェンシング協会と包括連携協定を締結した。「フェンシングのまち」を掲げ、代表合宿の誘致や普及活動に取り組んでいる。【古地真隆】