男子テニスで、世界王者のジョコビッチ(セルビア)が5日の深夜、オーストラリアへの入国を拒否された騒動で、メルボルンの大会に出場している4大大会20度の優勝を誇るナダル(スペイン)が6日、私見を述べた。

ナダルは、あくまで細かいことを知らないとした上で、「自分の立場から言えることは、医学の専門家が言うことを信じ、彼らがワクチンを接種する必要があると言えば、その必要があるということ」と、大会が打ち出した出場のためにワクチン接種を義務化したことに一定の理解を示した。また、「このパンデミックを止めるのには、ワクチンが唯一の方法だというのが、自分の意見」と、強調した。

ジョコビッチに対しては「彼には同情している。誰もが自分自身で決断を下す自由がある」と、ワクチン接種を勧めるつもりはないとした。ただ、「オーストラリアの人々は、長い間、都市封鎖に苦しんできた」と、国民からの反発も理解している。「ワクチンを接種しない場合、いくつかの問題が起きる。ルールは守らないといけない。それだけだ」と、入国拒否も避けられないとした。