福岡の竹野比奈(24=福岡大)が、納得の演技で2度目の個人優勝を果たした。

ショートプログラム(SP)に続き、フリーもトップの125・12点を記録し、合計194・44点で完全制覇。序盤のジャンプで回転不足を取られるなどバタついたが、中盤から後半にかけてはほぼ完璧な演技でまとめてみせた。SP、フリーともに自己ベストを更新。「自分の点じゃないみたいで実感がわかないですが、今はうれしい気持ちだけです」と喜んだ。

昨年11月の西日本選手権ではまさかの10位に沈んだ。年末の日本選手権でも17位と思うような結果が残せず、「なんでスケートをやっているんだろう」と思い悩むこともあった。それでも、短い時間で質の高い練習を徹底。今季最後の大会で結果を残し、「終わりよければ全てよしですよね」と顔をほころばせた。

大学院の卒業と重なるため「締めくくりと考えて臨んだシーズン」。来季の予定は未定としながらも、「今日楽しかったのでもう少しやりたいかも?」とちゃめっ気たっぷりに話した。

2位は大庭雅(26=愛知・東海東京ファイナンシャル・ホールディングス)で187・54点、3位は青木祐奈(20=神奈川・日大)で175・34点、4位は三宅咲綺(19=岡山・岡山理科大)で171・28点、5位は山下真瑚(19=愛知・中京大)161・90点だった。

都道府県別は愛知県が制した。