日本勢が上位を独占した。

宇野昌磨(トヨタ自動車)が自己記録の109・63点で首位、鍵山優真(オリエンタルバイオ/星槎)が105・69点で2位、友野一希(セントラルスポーツ)が自己記録の101・12点で3位発進した。

3人の表情はいずれも明るい。北京五輪銅メダルの宇野は、フィニッシュポーズを解くと珍しく跳びはねて喜びを表した。冒頭の4回転フリップ、トーループの4回転-3回転、後半のトリプルアクセル(3回転半)、さらに表現面までも追求しきり、「本当に練習通りのSPができた。練習での力を試合で発揮するのは難しい。高望みをしてませんでしたが、練習通りに滑れて、いまはうれしいです」と笑顔をみせた。

【フィギュア】宇野昌磨1位、鍵山優真2位、友野一希3位発進/世界選手権男子SP詳細ライブ

北京五輪では2位と躍進した鍵山は、後半の3回転半がわずかに乱れたものの、4回転はサルコー、トーループを決めた。「アクセルは少し慎重になってしまった。練習みたいに思い切りできなかった。それ以外の4回転2本は、いままでの試合の中でも抜群に良かった」と手応え十分だった。

3位の友野は、急きょ繰り上げ出場が決まっての2週連続の試合だった。4回転サルコー、トーループを決め、演技構成点でも高評価を引き出した。「いままでの努力が全て詰まった演技。この舞台でこの演技できて幸せでした」と躍動した。

表彰台独占の期待もかかる男子フリーは26日に行われる。