プレーオフ(PO)ホーム開催を狙う東地区2位の仙台89ERSが、同4位越谷アルファーズに94-75と快勝。POホーム開催に王手をかけるマジック「1」とした。第2、3クオーター(Q)に持ち味の堅守から32、30得点を挙げ、相手を一蹴した。

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第1Qはインサイドで優位に立たれ、17-28とリードを許したが第2Q、3点シュート(3P)が流れを変えた。第2Q残り7分3秒、24-38から沢辺圭太(27)、岡田泰希(22)、月野雅人(33)が3連続3Pを沈めて一気に差を詰めると、残り1分31秒、寒竹隼人(35)の3Pで43-42とリード。最後は片岡大晴(36)が2連続3Pで締めくくり、この6本の3Pを含む32得点で前半を49-44と折り返した。

第3Qにも3本の3Pを含む30得点の猛攻を見せ、第3Q終了時点で79-56と大きくリード。大量リードを維持して第4Qも逃げ切ったが、第26節では第1、2戦ともに50点台に抑えた越谷に75失点。後半からディフェンスの強度を上げて、第3Qには4つのターンオーバー(ミスによる攻守の入れ替え)と5つのスチールで越谷のアタックを封じたが、藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=36)は「(相手に)アタックとバックカットをされて失点が増えました。(今日24日の第2戦では)もう少し気をつけたい」と反省した。

POホーム開催に王手をかけた。この日14得点4アシストと活躍した岡田は「全体的に良かったゲーム。POに向けて調子が上がってきていると思います」とチームの好調を実感。藤田HCは「(第2戦を)勝てば、POのホームコート開催が決まるので、しっかり集中して89ERSらしいバスケットにフォーカスしてやりたいです」と気を引き締めた。今節を連勝し、「POホーム開催権」を持ち帰る。【濱本神威】