ASの「第98回日本選手権」が1日、東京辰巳国際水泳場で始まった。

第1日はフリーコンビネーション(FC)、ソロテクニカル(ST)、ハイライトルーティン(H)が行われ、STは井村ASCの広田樹(いつき、20)憩(いこい=18)姉妹が1、2位となった。FCとHも広田姉妹を擁する井村ASCが制した。

初優勝の姉・樹は「まさか優勝できるなんて。しかも妹とワンツーでびっくり」と思わず笑みを漏らした。今大会では全8種目に出場。「ソロの練習まで手が回らないこともあった」。それでも、最後に少し崩れた点を反省しつつ「全力で泳げた」と胸を張った。

妹・憩は「まさか表彰台に乗れるなんて、うれしい」と、こちらも驚いた様子。そして、「最終日に姉とデュエットフリーに出るので、優勝できるように頑張りたい」と言葉を弾ませた。

STで連覇を狙った和田彩未(あみ、18=長野ASC)は規定要素にミスが出て5位に終わった。

FCには6月のブダペスト世界選手権日本代表チーム、STには同代表乾友紀子(31)がオープン参加。参考記録ながら、チームは92・3000、乾は92・7089の高得点をマークした。

大会は新型コロナ感染防止のため、一般入場なしで開催されている。競技の模様は2日も日本水泳連盟ホームページでライブ配信される。

各競技の優勝と得点は次の通り。

◆FC=井村ASC・Aチーム(熊谷、広田樹、山田、広田憩、加藤、額田、三上、橋本、中村、金山千)84・9667

◆ST=広田樹(井村ASC)83・4907

◆H=井村ASC・Aチーム(熊谷、広田樹、山田、広田憩、加藤、額田、三上、橋本、中村、金山千)85・5667

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