アメリカンフットボールで、昨年の甲子園ボウルを制した関学大が15日、兵庫・神戸市内の王子スタジアムで関東1部桜美林大と定期交流戦を行った。関学大が45-21で勝利した。

昨年のエースQB鎌田陽大(はると、3年)が先発出場。第1クオーター(Q)で14-0でリードした。それでも鎌田は「通せるパスや判断が遅い。練習通りのタイミングで出せていない」と反省した。

第2Q以降はメンバーを交代しながら臨んだ。今季の主将を務めるOL占部雄軌(4年)は「2枚目、3枚目の準備不足。1枚目(のメンバー)も自信を持って臨めてはいなかった。取り組みが甘かった」と厳しい表情を見せた。高校時代はラグビー部で「花園が、初めて何かに向けて本気で取り組んだ経験。そのときにチームへ発信することを学んだ」という。アメフトは大学入学から。競技未経験から主将となったが、シーズンを通しての背番号をもらったのは今季が初めて。過去にはチームへの貢献を模索して、主務への道を考えたこともあった。主将就任時の決意表明では「試合に出られる見込みのあるわけではないが、『日本一の姿勢』で取り組むのでそこを見ていて欲しい」と仲間たちに誓った。

占部に主将の大役を任せた大村和輝監督(50)は「感情を表に出して使える子。そのあたりがチームに浸透すると変わってくる」と期待を寄せている。

次は28日に関西大との交流戦。占部は「泥臭くてもしっかり勝つ試合をしたい」と力を込めた。