国際オリンピック委員会(IOC)は20日、ロシアのウクライナ侵攻後では初となる総会をスイスのローザンヌで開き、ウクライナのスポーツ選手51人の死亡が報告された。新体操では有望な10代の女子選手が犠牲になっていた。

ウクライナ・オリンピック委員会会長でIOC委員の元陸上選手、セルゲイ・ブブカ氏が明らかにし「(侵攻は)ウクライナの国と心を破壊した」と沈痛な表情で話した。IOCのバッハ会長も「われわれとロシアの政治的指導者との関係は劇的に悪化している」と改めて不信感を示した。

IOCはロシアの侵攻を受け、支援したベラルーシを含む両国の選手、役員を国際大会から除外するように全ての国際競技連盟(IF)などに勧告した。同会長は反ロシア感情などで「(両国)選手らの安全が保証されない」と理由を説明。制裁ではなく、選手らの「保護」だと強調した。

昨夏の東京五輪の最終報告では、準備を監督したIOC調整委員会のコーツ委員長が「最も暗い時期に世界が団結した。正しい新型コロナウイルス対策により、安全で首尾よく行われた」と総括した。

バッハ会長は総会後の記者会見で、ロシア勢の国際大会復帰の時期について「シナリオはない。段階を追い、毎日注視していく」と明言を避けた。

2月に北京で開いた総会は新型コロナの影響で日程を短縮し、一部の議題を今回に持ち越した。(共同)