バスケットボール男子日本代表候補のテーブス海(かい、23)が、Bリーグ1部(B1)滋賀レイクスターズに移籍することが11日、分かった。近く正式発表される。今季所属したB1宇都宮ブレックスとの契約が満了となり、自由交渉選手リストに公示されていた。

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24年パリ五輪の星で昨季のリーグ新人王が、“海”のように大きな琵琶湖を新天地に選んだ。

今季日本一に輝いた宇都宮から、西地区11チーム中10位に低迷した滋賀へ。新たな環境でレベルアップを期す若手ホープが、26年の“新B1入り”を目指して戦力強化を図るクラブのラブコールに応えた。滋賀は10日、東京オリンピック(五輪)3人制バスケットボール日本代表候補だった杉浦佑成(26=B1三遠)の獲得も発表。巻き返しに向け、着々と戦力強化を進めている。

大学最高峰リーグの全米体育協会(NCAA)1部ノースカロライナ大ウィルミントン校から20年1月にB1宇都宮入りしたテーブスは、2年目にリーグの最優秀新人賞と新人賞ベストファイブを受賞。昨夏の東京オリンピック(五輪)では最終的には日本代表メンバーから漏れたものの、持ち味のスピードと切れを武器にアピールを続けた。

3年目の今季は先発起用機会も増え、司令塔のポジションでレギュラーシーズン48試合に出場(うち先発16試合)。1試合平均5・8得点、3・0アシストの成績を残した。

Bリーグ主催のバレンタイン企画「モテ男ナンバーワン決定戦」では、SNS投票で大差をつけて1位に輝いたこともある人気選手。甘いルックスと華やかなプレーで、滋賀のファンを魅了する。

◆テーブス海(かい) 1998年9月17日生まれ、兵庫県出身。東京・東洋大京北高2年時に渡米。その後、大学最高峰リーグ全米体育協会(NCAA)1部のノースカロライナ大ウィルミントン校を経て、20年1月にB1宇都宮に入団。20-21年シーズンには最優秀新人賞に選出された。カナダ出身の父BTテーブスは、Wリーグ富士通レッドウェーブ監督。身長188センチ、体重85キロ