日本オリンピック委員会(JOC)が選ぶ2021年度「JOCスポーツ賞」の表彰式が16日、東京国際フォーラムで行われ、昨夏の東京オリンピック(五輪)体操男子で2冠の橋本大輝(20=順大)が優秀賞に輝いた。

JOCが五輪の機運醸成を目的に開いた「オリンピックコンサート2022」に初参加。「今まで音楽を聴く時はボーカルが入っていて、初めて楽器のコンサートを聴きました。楽器の音量、強さ、雰囲気、感情は変幻自在で、無限だなと感じて、聴いていて鳥肌が立ちました。体操じゃないですけど、音楽でも魅せているんだな」と感動した。

終盤に自身の映像が流れると「前半は、いつ(自分が)出てくるんだろう? って感じで見ていたけど」と笑いながら、登場後は「モチベーションビデオを見ているような感じで、この土日(全日本種目別選手権が行われる今週末)も頑張っちゃおっかな、って気持ちが高まりました。音楽の力はすごい」と興奮もしていた。

目指す24年パリ五輪へ「団体では銀メダルという悔しい思いをしたので2年後は金色とうれしい思いにしたい」。2連覇が期待される個人総合と鉄棒など種目別に向けても「東京2020大会を超えたい。その演技を見せれば結果はついてくる。世界選手権では新しい団体メンバーで新しいスタートを切ったし、土日も試合があるので。盛り上げたいので、皆さん、広報お願いします」と満面の笑みで呼びかけていた。【木下淳】