実りある夏にする。バレーボールのV・サマーリーグ女子東部大会が7月1日、埼玉・深谷市総合体育館で開幕する。Vリーグ2部(V2)リガーレ仙台は主将2年目の小沢史苑(25)が中心となり、一戦必勝で白星を重ねる。今大会は3日間行われ、予選グループ戦でV1埼玉上尾、V1・KUROBE、V2アランマーレ山形と戦った後、順位決定トーナメントに臨む。

「新生リガーレ」をけん引する。リーグ参入初年度の昨季は全10チーム中6位。今季は2選手の退団を経て、仙台商(宮城)から鈴木美空、鈴木音(のん、ともに18)、山梨中央銀行から柳下夏苗(26)が加わった。小沢は「フレッシュさもあり、夏苗さんが入ったことで技術の幅が広がった。今年のチームでどう戦えるかを試せるところは楽しみ」と試合を心待ちにした。

初参戦の昨季のサマーリーグはV1、V2のチームと計5試合を実施。3セットマッチながらV1埼玉上尾、V2アランマーレ山形、V2ルートインホテルズに勝利。V1・KUROBE、V1日立には1-2とフルセットで惜敗したが、粘りを見せた。

小沢 格上の選手と戦うという気持ちで去年は挑んだ。初めてだったので私自身、思い切ってできた部分がある。思い切ってできた部分は今年も忘れずにやっていきたい。

「普通のリーグでは戦えないので、V1のチームと戦いたい」と話すが、対戦を楽しみにしているチームがある。2日目に戦うアランマーレ山形には、日体大で1学年先輩の木村友里(26)と同期の伊藤摩耶(25)が所属。「知り合いがいると勝ちたいという気持ちがより出てくるので、そこをどうプレーにつなげていくか。『勝ちたい』という勝ち焦りをせず、1つ1つのプレーを丁寧にやることを意識できれば」。10月開幕のレギュラーラウンドでも対戦する相手。簡単に勝利を譲る気はない。

小沢 同じ東北のチームに知り合いがいるから『より勝ちたい』という気持ちはある。去年はサマーで勝てたけど、リーグでは勝てなかったのはやっぱり悔しい。今年はサマーもリーグも勝ちたい。

貴重な3日間。闘争心をぶつける。【相沢孔志】

○…山梨中央銀行で4年間を過ごし、今春加入した柳下は「自分がやることは攻守ともに安定したプレー。種類の多いスパイクを発揮できたら」と意気込んだ。地元埼玉で開催される今大会。リガーレ仙台の一員、Vリーガーとして戦う気持ちはできている。「応援してくださるみなさまの前で試合ができることは本当にうれしくて楽しみ。勝敗がつくのでチームの勝利に貢献したい」。故郷で実力をアピールする。