世界女王、イガ・シフィオンテク(21=ポーランド)の連勝記録が37で止まった。同37位のアリーゼ・コルネ(フランス)に4-6、2-6の1時間33分でストレート負けを喫した。シフィオンテクは「何とか立て直そうと、多くのことを試みたが、うまくいかなかった」と、肩を落とした。

この敗戦で、シフィオンテクは、2月のカタールオープンから続けていた連勝が、90年以降では、97年にヒンギス(スイス)がマークした最長記録と同じ37でストップ。優勝も6大会連続で途切れた。シフィオンテクにとって、2月のドバイ選手権2回戦で敗れて以来、136日ぶりの敗戦となった。

シフィオンテクは、滑り出しからストロークのミスを連発。コルネの5倍弱に当たる33本の凡ミスを犯した。18年にウィンブルドンのジュニア部門で優勝しているが、球が弾みにくい芝は「もともと苦手」だ。今大会も、「練習からうまくなかなか行かなければ、試合でうまくいくわけがない」と、敗戦も納得だった。

今後は、母国ポーランドのクラクフで23日に、ウクライナ救済のチャリティー・エキシビション大会を開催する。元世界3位のスビトリナ(ウクライナ)、引退した元世界2位のラドワンスカ(ポーランド)らがプレーする。また、サッカーで04年に世界最優秀選手となったシェフチェンコ(ウクライナ)も招待される。その収益はすべて、ウクライナの被害を受けた子供らに寄付される。

今大会は、主催者であるオールイングランド・テニスクラブが、ウクライナに侵攻したロシアと、それを支援したベラルーシの選手の出場を認めず。その決定に抗議し、男女のツアーを運営するプロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)が、世界ランキングのポイントを大会に付与していない。

◆ウィンブルドンテニスは、6月27日から7月10日まで、WOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドで最大10コートがライブ配信される。