出走150戦目の節目に歓喜の瞬間が訪れた。

自動車F1シリーズ第10戦、英国グランプリ(GP)決勝で、27歳のカルロス・サインツ(スペイン、フェラーリ)が悲願の頂点に立った。F1の公式サイトによると、初優勝まで190戦かかったセルヒオ・ペレス(メキシコ、レッドブル)に次いで、2番目に長い時間を要した。「これ以上は望めない。特別で決して忘れられない日だ」と喜びを爆発させた。

自身初のポールポジションを獲得。序盤に複数台が絡むクラッシュが発生するなど混乱があったが、後続の猛追をしのぎながらトップを死守する。一度は同僚のシャルル・ルクレール(モナコ)に先行を許したが、終盤に黄旗が出るとピットイン。新タイヤに替えてペースを上げ、再び前に出た。激しい攻防を制し「何とか持ちこたえられた。みんなに感謝している」と語った。

世界ラリー選手権(WRC)元王者の父譲りの運転技術で、2015年にトロロッソでF1デビュー。ルノー、マクラーレンを経て昨季に名門フェラーリへ加入した。8季目での初制覇に「このスポーツに教えられたことがあるとすれば、それは信じ続けることだ」と実感を込めた。

今季は表彰台に6度立ち、ドライバー部門で総合4位につける。同3位のルクレールとの二枚看板で、近年低迷してきたフェラーリの復活を支える。(共同)