世界アーチェリー連盟はこのほど、2028年ロサンゼルス五輪で、異なる種類の弓を使う新種目を国際オリンピック委員会(IOC)に提案した。現在の「リカーブ」に加え、滑車がついた「コンパウンド」を用いるというもの。「1960年代に米国で生まれたコンパウンドを、五輪種目へ推す絶好機は(28年大会の)他にない」と訴える。

コンパウンドは滑車の作用で、より小さな力で引くことができる。パラリンピックでは既に実施されており、口で狙いを定める選手もいる。リカーブよりも高性能で矢の速度も速い。10点に当て続けることができるかどうかが重要で、僅差の勝負になりやすい。

的への距離なども変わる。東京五輪でのリカーブは屋外で70メートル先を狙った。世界連盟が提案するコンパウンドは屋内で行い、的は18メートル先に置く。現種目が9日間の日程に対し、新種目は3日ほどで終了する予定だ。

日本勢は東京五輪で男子の個人と団体で銅メダルを獲得した。全日本連盟によると、国内では圧倒的にリカーブの選手が多い。強豪の韓国はコンパウンドの強化に乗り出しているとの情報もあり、IOCが提案を受け入れれば、日本は強化が急務となる。(共同)