スケートボード女子ストリートの2024年パリ五輪代表争いが、始まった途端に激化している。3日に閉幕した予選対象大会開幕戦は東京五輪銅メダルで17歳の中山楓奈(ムラサキスポーツ)が優勝し、4位までを日本勢が占めて圧倒的な層の厚さを示した。決勝に進出した5選手は全員が10代。ライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)しながらも、仲良し感覚で支え合う。

2位は五輪女王で14歳の西矢椛、3位は五輪出場を惜しくも逃した15歳の織田夢海、4位は昨年の日本選手権を制した13歳の赤間凜音だった。中山は一発技「ベストトリック」で大技を2回決めて頭一つ抜けたが、西矢から赤間までは1.02点の僅差。それぞれ独自性豊かな難技で高得点を挙げ、日本チームの早川大輔コーチは「誰が優勝してもおかしくなかった」と見た。

12歳の吉沢恋も6位に入り、準決勝は16人中8人が日本人。笑顔で励まし合う姿が目立ち、中山が「日本人が多かったから、いつもより緊張せず楽しく滑れた」と話すように国内大会に似た顔ぶれだったことも好成績につながった。

昨年の世界選手権覇者で今大会を体調不良で棄権した20歳の西村碧莉も健在で、最大「3」の出場枠を巡る争いは熾烈(しれつ)だ。早川コーチは各選手のスタイルに応じた新技の習得を促し「世界で最初に決めるスケーターになりなよ」と、さらなる成長を促す。予選大会の次戦となる10月の世界選手権(ブラジル)で成果が試されそうだ。(共同)