フィギュアスケート男子の14年ソチ、18年平昌オリンピック(五輪)2連覇王者で、先月プロ転向を表明した羽生結弦さん(27)が10日、アイスリンク仙台で公開練習イベント「SharePractice(練習共有)」を実施した。

プロになって初の活動を終えた後、記者団の取材に対応。質問の最後に、同じ1994年(平6)生まれの2大スターである、プロ野球大リーグ・エンゼルス大谷翔平投手(28)が1918年のベーブ・ルース(レッドソックス)以来104年ぶりに「2桁勝利&2桁本塁打」を達成したことを祝福した。

「オールスターの取材の時(羽生さんがプロ転向を表明した直後で)わざわざ自分へのコメントくださって、ありがとうございました」

「あらためまして、本当に、今の時代ではあり得ないような偉業を達成されたと思います。本当におめでとうございます。僕なんか足元にも及ばないですし、大谷世代と呼ばれるような世代にいられて本当に光栄です」

羽生さんは16年の「ビッグスポーツ賞」授賞式で大谷と初対面。その際、大谷から「自分たちは羽生くん世代だと思っているで、負けないように頑張りたい」「羽生世代の、この世代のトップだと思っている」「世界の羽生選手」などと激賞されており、今回は心からの「大谷世代」の表現で祝い返した。

最後に、自身の夢あふれる挑戦への刺激とした。

「これからもぜひぜひ、大谷さんらしく頑張っていただきたいなって思うのと…僕もやっとプロの舞台に上がれたので、僕自身も精いっぱい頑張って大谷さんに追いつけるように頑張ります。たぶんできないと思うけど(笑い)。またお会いできたらうれしいです」

【木下淳】