9月27日に東京・日本武道館で営まれる安倍晋三元首相の国葬に、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が参列を検討していることが12日、分かった。東京五輪・パラリンピックの開催に尽力した安倍氏に弔意を示すため、訪日に向けて調整している。バッハ氏は10月にも再度日本を訪れる計画がある。複数の関係者が明らかにした。

安倍氏は東京大会の招致で旗振り役となり、開催が決まった2013年9月のIOC総会(ブエノスアイレス)でスピーチした。20年3月には新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大会の1年延期をIOCに提案。同年11月にはIOCから五輪運動の発展に寄与したことをたたえる「五輪オーダー」(功労章)を授与されている。

バッハ氏は、今年7月に安倍氏が銃撃事件で死去した際「安倍氏の決意や信頼が前例のない延期の決断をもたらした。彼の存在なしに五輪はできなかった」とのコメントを発表していた。

10月16日には東京パラリンピックのマラソンコースを活用し、第1回の「東京レガシーハーフマラソン」が予定されている。東京五輪のマラソンの札幌移転に伴い、IOCが提案した「セレブレーションマラソン」を兼ねて行われるもので、バッハ氏はこの機会に合わせ、再度東京を訪れることも検討している。(共同)