フィギュアスケート男子で14年ソチ、18年平昌五輪2連覇の羽生結弦さん(27)が19日、米国の新星のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)世界初成功をたたえた。地元宮城で慣れ親しんだミヤギテレビの情報番組「OH!バンデス」に生出演。同時配信のYouTubeでは視聴者数が2万7000人を超えた。14日には米国の17歳イリア・マリニンが羽生も挑戦してきた4回転半を決め「うれしいですね」と自身が目標とされることを喜んだ。

羽生さんは2月の北京五輪フリーで挑戦し、回転不足かつ転倒したが、国際スケート連盟(ISU)公認大会で初めて「認定」された。マリニンは羽生さんを参考にしたと話しており「僕自身も彼から学ぶこともたくさんありますし、一生勉強は終わらない。挑戦も終わらない」。プロでも理想を求める意欲は不変だ。

番組には47都道府県全てと海外のファンから9000件以上の質問が寄せられた。地元への愛着を何度も口にしつつ「40歳とかになってきたら、後進を育てるような動きができたら」とし、熱い思いを発信した。

「クラブを据えるのか、臨時コーチみたいな形で呼んでもらうのか、いろいろなことを想像します。小さい子だったり、本気でトップになりたい選手たちが思考回路、経験を必要としてくれるのであれば、伝えるようなお仕事もしていきたい。仙台大好きなので、仙台でやりたいですね。仙台にリンク造ってください」

愛する地元から、今後も挑戦を続けていく。