カルロス・サインツがトップタイムを記録。0.208秒差の2番手にもシャルル・ルクレールが入り、フェラーリ勢が1-2発進を切った。

3年ぶりの開催となるマリーナベイ市街地サーキットでのシンガポールGPは、現行レギュレーションのマシンで初めての走行。それゆえかフリー走行1回目はフェラーリ勢の初期セットアップが外れており不調。代わってルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がトップタイムを記録した。

フリー走行2回目はレッドブル勢とルクレールらがマシン整備のため走行開始が遅れ、順調な走行をこなしたサインツがトップタイム。ルクレールは14周と控え目な走行となったが2番手に付けた。今週末にドライバーズタイトル決定の可能性があるレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、8周しか走ることができず0.339秒差の4位。3番手にはメルセデスAMGのジョージ・ラッセルが付けた。

アルファタウリの角田裕毅は、ソフトタイヤを履いてアタックに出たところで燃料システムの問題が発生し、ピットに戻って走行終了。約30分をロスし17位に終わっている。僚友ピエール・ガスリーも14位に留まったが、空力性能の向上を狙った新型フロントウイングの評価作業を行なっており、土曜以降に向けてさらなるパフォーマンスを引き出すためにデータ解析を進めるとしている。(米家峰起通信員)