男子は白樺学園が2年連続3度目の優勝を飾った。決勝リーグ3戦全勝と強さをみせ、昨年に続く高校総体道予選との2冠を達成した。女子の札幌山の手も3戦全勝で4年連続37度目の頂点に立った。男女優勝校と男子2位の東海大札幌、女子2位の酪農学園大とわの森三愛の計4チームが全国大会(ウインターカップ、12月23日開幕、東京)の出場権を獲得した。

白樺学園が強さをみせつけた。2勝同士の東海大札幌戦は大勝で、決勝リーグ3戦全勝。喜びを爆発させ、選手たちは歓喜の輪をつくった。ゲーム主将を務めるエースPGの山田哲汰(3年)は「勝って連覇することができて、まずはほっとしている」と表情を崩した。

12日のリーグ戦1戦目で勝利。この日迎えた2戦目は駒大苫小牧との接戦になった。第3クオーター(Q)を終え、56-61とリードを許した。第3Q途中、山田はリバウンドを取りにいった際に左足首をひねる場面もあったが、テーピングを巻いて応急処置。出場を続け、第4Qで逆転。78-75で勝利し、3連勝につなげた。

新チームからダブルキャプテン制で取り組んできた。山田がU18日本代表としてチームを離れることもあり「哲汰がいない時に自分が引っ張らないと」と、石原大和(3年)が自ら手を挙げ、チームを盛り上げた。山田も8月のアジア選手権を終えチームに戻った後は「嫌われ役というか、チームをより良くしていくには、自分が積極的にきつい言葉をかけて」と、今までの遠慮を捨て仲間を鼓舞した。

宮下真和監督(43)は額に汗を浮かべながら「2連覇というのは最低限の目標だと考えていたので、ほっとした」と振り返った。昨年の全国は2回戦敗退。山田は「絶対に(8強入りで)センターコートに立つという気持ちでいきたい」と、リベンジへ闘志を燃やした。【山崎純一】