仙台89ERSが川崎ブレイブサンダースに77-83で競り負け、5連敗を喫した。前半を33-26の7点リードで折り返したが、後半に57失点。信条とする強度の高いディフェンスが影を潜めた。藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=36)は「正直すごくつらいです。チーム全員の責任だと思います」と敗戦を重く受け止めた。

ホーム開幕節宇都宮戦や前節島根戦に続いて、またも第4Qで競り負ける厳しい試合となった。PG小林遥太(31)が両軍最多の9アシストとうまくオフェンスをリードしたが、肝心のディフェンスでミスを多発。小林は「僕個人としてもチームとしても、やられちゃいけないプレーがたくさんあった」と反省した。島根戦後に藤田HCが「B1では“雑さ”が命取りになる」と語っていたが、ロングパスを3回も通される場面もあり、まさしくその雑な部分がこの日も顔を出した。藤田HCは「攻守の切り替えの準備ができていない。これでは決定力がある相手に勝てない」と唇をかんだ。

次節からはアウェー3連戦を控えており、ホームに戻るのは2週間後。何としても今日27日の第2戦で連敗を止めておきたい。小林は「連敗しているが気を落とさずに、前を向いてやるしかない」と語り、藤田HCは「40分強い気持ちで、強度を上げてやっていきたい」と気合を入れ直した。B1で勝つことの難しさを痛感する試合が続くが、歩みを止めず目の前の1勝をつかみに行く。【濱本神威】