男子で初優勝を飾った宇野昌磨(24=トヨタ自動車)がフリーから一夜明けた11日、今後への伸びしろを分析した。イタリア・トリノの本番会場で、エキシビション前に「フリーがまとまり始めたのは、ここ1週間ぐらい。(日本に)帰ってから同じことができたら、次のことに目が向けられる」と22日開幕の全日本選手権(大阪・東和薬品ラクタブドーム)を見据えた。

前夜はフリーで自己ベストの204.47点を記録し、初優勝に輝いた3月の世界選手権を超えた。頂点に立った心境の変化は「う~ん、一夜では何も変わらないですね」と笑わせながらも伸びしろは見えている。ショートプログラム(SP)はスピン、ステップなどに課題を残し「ショートは僕はすごく納得がいっていない。そういった部分をもっと詰めていきたい」とキッパリ。残り2週間を切った日本最高峰の舞台で、さらに進化した姿を見せる。