全日本選手権の上位選手らによる恒例のエキシビションが行われ、帰国便トラブルで欠場したペアの三浦璃来(21)木原龍一(30)組(木下グループ)が元気な姿を見せた。

青の衣装で3回転ツイストリフトやラッソーリフトなどを披露。「I Lived」に合わせてデススパイラルや豪快なスイングで締めくくった。

拠点のカナダからの帰国便が遅延し、靴などロストバゲージもあったことで欠場。アクシデントを心配していたファンに向けて、三浦は「3年ぶりの全日本を楽しみにしていたので、演技を披露できなくて、すごく残念な思いでした」と話し、木原は「自分も3年ぶりの全日本を楽しみにしていたので悲しかったんですけれども、皆さんに、競技用(プログラム)ではなかったですけど、演技を披露することができて良かったなと。ありがとうございました」と感謝した。

届いていなかった荷物について聞かれると、木原は「ここにあります(笑い)」と足を上げてスケート靴も披露した。

日本初のグランプリ(GP)ファイナル王者として凱旋(がいせん)も、残念ながら出場できず。それでも飛躍のシーズンは色あせない。満足もしていない。木原は「前半戦は、けがからの復帰がメインになってしまったので、今後はレベルの獲得だったり、表現力の向上を意識していきたい」と向上心を言葉にした。

三浦も「私自身、けが(左肩の脱臼)があって。復帰まで2、3カ月かかってしまったんですけど、短期間で仕上げることができました。シーズン後半戦も良さを磨いていけたら」と意気込んだ。

2人は4大陸選手権(来年2月、米コロラドスプリングズ)と世界選手権(同3月、さいたま)の代表入り。木原が「とにかく満足のいく演技を、悔いのないようにしたいなと思います」と言えば、三浦も「言い滑りを、笑顔で滑れるように頑張りたいと思います」と日本のファンに誓った。【木下淳】

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