全日本選手権の上位選手・組などによる恒例のエキシビションが行われ、アイスダンスで念願の初優勝を遂げた村元哉中(29)高橋大輔(36)組(関大KFSC)が「love goes」を披露した。

鮮やかなピンクに黒をあしらった衣装で合わせ、リフトやステップ、氷上に寝そべる演出などで拍手を誘う。アンコールでは昨季のリズムダンス(RD)曲「ソーラン節&琴」でファンを喜ばせた。村元は「このプログラムは解放がテーマで、久々のソーラン節も楽しかったです」と振り返った。

初優勝については、高橋が「結果としてはうれしかったんですけど、最後(フィニッシュ直前の転倒が)悔やまれるな…と。まだまだだなと思っております(笑い)」。村元は「RDもフリーダンス(FD)も100%ではなかったと思うんですけど、今やれることはできて、結果、優勝できたことはうれしかったです」と実感を込めた。

10月にはデニステン・メモリアルで国際大会初制覇も果たすなど飛躍。成長をし続けられる理由に、高橋は「いい作品をできるだけ皆さんに届けたい。スケートが好きなんでしょうね」と笑い、村元も「2人ともスケートが大好きで、美しいスケートを、素晴らしい作品を届けたいんだと思います」と同調した。

来年3月の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)に2年連続で出場。「やればやるほど厳しいな、と思うんですけど、世界選手権ではトップ10入りを目指したい。最後はバッチリ決めたいと思います」と高橋が燃えれば、村元も「世界の壁は高いんですけど、本当にトップ10入りを目指して頑張りたい」と、次に「かな」えたい「大」舞台での目標を口にした。【木下淳】