昨年2月の北京オリンピック(五輪)でドーピング問題が発覚したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(16=ロシア)に関して、世界反ドーピング機関(WADA)は13日、調査を行ったロシア反ドーピング機関(RUSADA)が当時15歳のワリエワについて資格停止処分を科さない判断をしたとの通知があったことを発表した。

RUSADAはワリエワは違反を犯したものの「過失はない」と認定。禁止薬物「トリメタジジン」の陽性反応が出た2021年12月25日のロシア選手権の失格を除き、いかなる制裁も科さないとした。

WADAは「“過失がない”との認定に懸念を抱いている。必要に応じてスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ訴えることもちゅうちょしない」とコメントした。