花園近鉄ライナーズの本拠地には、ハトの大群が居座っている。

この日の東京サントリーサンゴリアス戦でも、空いたスペースで芝生をつつく姿があった。

ハーフタイム時に数えるとその数は86羽。キックオフ時に選手が走りだすと、驚いたハトが一斉に飛び立つ。

関係者によれば、整備業者がグラウンドにまく肥料を変えたことで飛来するハトが急激に増えたという。年末年始の全国高校ラグビーでは、選手が蹴ったボールがハトの大群をかすめたこともあったそうだ。

あまりにも多いため、試合に影響はないだろうかと心配になる。だが、東京SGのFB尾崎晟也(27)は「視界には入りますけど、そこまでは問題にならなかったです」。花園の日本代表CTBシオサイア・フィフィタ(24)も「特に大丈夫です」と選手はそこまで気にしていないようだ。

昇格初年度の花園は東京SGに計7トライを許し、泥沼の開幕5連敗で最下位に低迷する。

元気がないチームとは対照的に、ハトは元気に飛び回った。