日本テニス協会の創立100周年記念式典が25日、東京都内で行われ、現役引退した車いすテニス男子の国枝慎吾さんが出席し、祝辞を述べた。「(プレーする)エネルギーは使い切ったが、テニスにお世話になった分の恩返しをするエネルギーは残っている」と笑顔で語り、テニス界への変わらぬ貢献を誓った。
22日に引退を表明してからは初の公の場で「元車いすテニス選手の国枝慎吾です」と自己紹介。協会の名誉総裁を務める秋篠宮家の次女佳子さまから声をかけられる場面もあり、国枝は「私のテニスを見ていただいていたようで、光栄な気持ちでいっぱい」と話した。
往年の名選手も出席し、松岡修造さん、杉山愛さんらがトークショーで盛り上げた。錦織圭(ユニクロ)や大坂なおみ(フリー)はビデオメッセージを寄せ、式典に花を添えた。