テニスの全豪オープン第11日は26日、メルボルンで行われ、車いすの部の男子シングルス準決勝で第3シードの小田凱人(16=東海理化)が第2シードのグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)を6-2、4-6、7-5で破り、4大大会初の決勝進出を決めた。第1シードのアルフィー・ヒューエット(英国)は三木拓也(トヨタ自動車)を6-1、6-1で退け、決勝で小田と対戦する。

女子シングルス準決勝は第2シードの上地結衣(三井住友銀行)がストレート勝ちし、決勝に進んだ。

車いすの部男子シングルスの16歳、小田は37歳の真田との対戦に「こういう舞台で戦え、勝てたのは本当にうれしい」と感慨深げだった。

ツアーでの過ごし方を確立していなかった海外遠征をし始めたころ、真田には練習や食事に誘ってもらった。5度ブレークするなどし「(自分の)サーブ以外は優位に進められた」。成長を示す勝利で“恩返し”した。

4大大会は初出場だった昨年の全仏オープンの4強が最高。「ここからが壁でもあるので、しっかり突破できるようにしたい」と決勝進出へ力を込めた。(共同)