東地区4位の秋田ノーザンハピネッツが、勝率5割超え対決を制し、3連勝を飾った。西地区5位のFイーグルス名古屋に74-55で快勝。古川孝敏(35)が両チーム最多の18得点を挙げ、途中出場組も存在感を示した。

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秋田が昨年10月の天皇杯3次ラウンドで競り負けたFE名古屋に雪辱を果たした。チーム得意の3点シュート(3P)は19本中4本の成功にとどまったが、小刻みに得点を重ねた。相手には激しいディフェンスから簡単にシュートを打たせず、わずか55失点。3Pは1本も許さなかった。古川が両チーム最多18得点をマークしたほか、大浦颯太(25)が10得点、保岡龍斗(27)と長谷川暢(26)が9得点、ケレム・カンター(27)が8得点と途中出場の4選手も勝利に貢献した。

早々と試合を決めた。秋田は前半終了時点で47-22と大量リード。特に第2クオーター(Q)で27得点と爆発した。20-13の同Q残り9分21秒、好調の大浦がミドルシュートを沈める。その直後には保岡が1本、カンターが2本と続いて、同Q序盤で15点差に広げる。42-18の同Q残り1分45秒では、古川が3Pを決めきって最大27点差をつけた。

後半失速という課題も残った。第3Qは開始4分で12失点と出ばなをくじかれ、攻撃でも波に乗りきれずに12得点。第4Qも15得点とスコアを伸ばせず、前半に比べると停滞する時間が長くなった。古川は「非常に(試合の)入りはいい流れで入ったが、途中から自分たちが崩れてしまうようなこともあった。なかなか完璧な試合は難しいが、常に自分たちのバスケットを展開していく気持ちでやっていかないと中身がなくなってしまう」と指摘。今日5日の第2戦では前、後半の波をなくし、4連勝を決めてみせる。