SC軽井沢クラブが2連覇、史上最多を更新する通算10度目の優勝を遂げた。北見協会(キットカーリングクラブ)の初優勝はならなかった。

試合はロースコアで進行し、SC軽井沢クラブが3-1とリードして前半を折り返した。後半に両チームが1点ずつを加えると、第9エンドにSC軽井沢クラブが2点をスチールしてリードを広げた。

18年平昌オリンピック(五輪)出場メンバーでサードの山口剛史(38)は「最後の3日間は北見協会とのきつい試合が続いたが、お互いが魂と魂がぶつかり合うような、熱い戦いができた。互いに一歩も引かずという試合だった。つらかったけれど、楽しい日本選手権だったと感じている」と話した。

両チームは3日連続で対戦。3日の1次リーグ最終日は北見協会が7-5で競り勝ち、4日のプレーオフではSC軽井沢クラブが11-9で激闘を制していた。

これで4月の世界選手権(カナダ)の出場権を獲得。21歳のスキップ柳沢李空は、「メダルを取れるポテンシャルは自分たちも持っていると思う。やってきたことを信じて全力でぶつかりたい」と話した。SC軽井沢は昨秋、日本代表として出場したパンコンチネンタル選手権で上位に入り、日本の出場枠を確保していた。

女子決勝はこの日午後3時から行われる。大会連覇が懸かる22年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレと、初優勝を狙うSC軽井沢クラブが対戦。SC軽井沢クラブは男女で国内頂点を目指す。