東地区4位秋田ノーザンハピネッツの勢いが止まらない。西地区5位ファイティングイーグルス名古屋に77-72で競り勝ち、4連勝! 貯金も今季最多の「4」に増やした。中山拓哉(28)が12得点、4アシスト、4リバウンド、1スチールと躍動した。

秋田が絶好調だ。勝率5割を超える難敵FE名古屋を破り、今季2度目の4連勝。ここ10試合で8勝2敗とした。攻守で大車輪の活躍を見せた中山に加え、スタントン・キッド(30)が両チーム最多20得点、スティーブ・ザック(30)が14得点、13リバウンドのダブルダブルと奮闘。ケビン・ブラスウェル・ヘッドコーチ(HC)代行(43)は「アウトサイドからどんどん打ってくるチームで、3P(3点シュート)を決められる展開だったが、最後まで集中を切らさず、諦めずに戦ってくれた」と選手たちをたたえた。

第1戦で停滞した第3クオーター(Q)で粘った。前半は33-29で折り返し。4点リードの同Q残り8分55秒、ザックがジャンプシュートを決めると、同8分4秒で中山がフリーで3Pを成功。さらに同7分45秒、キッドとのダブルチームによる守備からスチールした中山は、そのまま持ち運んでレイアップを沈める。その直後にもフリースロー1本を決め、最大12点差をつけた。しかし、このQだけで相手に4本の3Pを被弾。一時3点差まで詰め寄られるも、試合終了までリードを守った。

中山はシュート成功率80%をマーク。同時にチームの持ち味である激しいディフェンスでも躍動した。「オフェンスは波があるものだと思っているが、ディフェンスは波がないものだと思っているので、僕が常にディフェンスで秋田をつくることを意識している」と話すように、守備から流れを呼び込んだ。

次節の11、12日はホームで仙台と「東北ダービー」を戦う。1月18日のアウェーでの同戦は93-65と圧倒。それでも、今季戦績はアウェー16勝5敗に対し、ホーム4勝11敗と苦しんでいるだけに、ブラスウェルHC代行は「きれいな形でなくてもいいので、秋田のファンに2勝を届けたい」。まずは初戦を制し、今季最多の5連勝を成し遂げる。