東地区3位青森ワッツが、同6位山形ワイヴァンズに65-67で競り負け、今季最長のホーム4連勝を逃した。イー・ジェイ・モンゴメリー(23)がチーム最多の20得点をマークしたが、16-17シーズン以来の「貯金生活」はまたもやお預けとなった。次節は11、12日、アウェーで西地区1位佐賀バルーナーズに挑戦する。

「貯金」まであと1歩、届かなかった。前半11得点のモンゴメリーは、2点を追う第4クオーター(Q)、この日20得点目の2点シュートを決め、59-59の同点。その後、65-67の2点差で迎えた残り12・3秒。会場の緊張が高まる中、逆転を狙った3Pをアレックス・デイビス(31)が打つが、リングにはじかれ、リバウンドも奪えず。ブースターの願いむなしく、そのまま試合終了となった。

高原純平ヘッドコーチ(42)はラストプレーについて「基本は2点を獲得するプレーをいろいろ指示したが、オープンでAD(デイビス)がシュートを打てたのはいいプレーだと思う。あそこを決めさせてあげられなかったのはコーチの責任」と悔やんだ。この日は池田祐一(25)が第2Qに負傷交代するアクシデントが起きたが、何とか終盤まで粘った。

1日で借金生活に戻り、シーズンは残り23試合と終盤に差しかかろうとしている。両軍最多19本のシュートを打ったモンゴメリーは「自信を持って打ったが、オープンのシュートを外した。練習で次の試合に向けて頑張りたい」と前を向いた。前日4日からは声出し応援が限定的で可能となり「エナジーやサポートをしてくれているという気持ちがよく伝わる。こういう環境でバスケットができているのは恵まれているのかなと思います」。これまで以上の大歓声を浴びるため、さらに努力を重ねていく。【相沢孔志】