東地区6位仙台89ERSは、西地区4位名古屋ダイヤモンドドルフィンズに72-82で敗戦。岡田泰希(23)が7本の3点シュート(3P)を決め、両軍最多23得点と奮闘したが、チームは7位に後退した。

第3クオーター(Q)がすべてだった。第1Qを13-21で終えた仙台が、第2Qに猛追。岡田が同Qだけで4本の3点シュート(3P)を含む14得点を挙げる活躍で、前半を終えて40-43。だが、第3Qに落とし穴が待っていた。開始から5分間で19失点。あっという間に44-62と引き離された。第3Qの残り5分は相手を6失点に抑えたが、イージーなシュートがリングに嫌われるなど得点を決められず、48-68と20点の大差がついた。

第4Qは堅守が息を吹き返し、開始から6分もの間、相手をわずか1点に抑えた。残り1分32秒からは岡田が2連続で3Pを決めるなど再び猛追。追いつくことはできなかったものの、岡田は3Pを10本中7本と高確率で沈めた。「オフェンスの部分ではすごくアグレッシブに打つことができたし、それを決めきることができてよかった」と好感触。その一方、ディフェンスでは勝負どころでミスを犯した。岡田は「自分のところから数的不利をつくるといったミスがいっぱいあった」と反省した。

勝負どころでのミスが仙台の大きな課題。この日のターンオーバー(ミスによる攻守の入れ替え)は「22」を数え、7回が第3Qに発生、敗戦の要因となった。岡田は「自分は、一番ターンオーバーをしてはいけないポジションだと思っている。自分が一番気をつけて冷静にやっていきたい」と気を引き締めた。課題を克服し、アグレッシブに攻守両面でのステップアップを図る。【濱本神威】