アイスホッケー女子で、札幌国際大3年のGK増原海夕(みゆう、道路建設ペリグリン)が、スマイルジャパンの守護神定着を目指す。4月にカナダで開催される世界選手権へ向け、1日から欧州遠征(ハンガリー)に日本代表候補として参加中。「試合に出られるキーパーは1人しかいない。メンバーの1番手としてパフォーマンスを出したい」と意気込む。

昨年8月の世界選手権では史上最高の5位に貢献。今年1月に開かれた大学生による冬季ユニバーシティゲームズでは銀メダルを獲得した。予選から計5試合に出場。0-5で敗れたカナダとの決勝では第2ピリオドで一気に4失点と悔いを残した。わずかな隙を相手に突かれての失点に「リバウンドの処理がよくなかった。ゴール前で味方と敵が競っている時でも、もっと早くパックを見つけられたら違ったなと感じた試合でした」。帰国後のチーム練習から一層、意識を変えて取り組んでいる。

昨年2月には日本代表の一員として北京オリンピック(五輪)の大舞台を経験した。ただ出場機会がなかっただけに「リンクに立ちたい」と、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪への思いは強くなった。北京まで3大会連続で五輪に出場し、長年日本代表のGKを務めてきた藤本那菜(33)は当面、代表活動に参加しない意向を示している。「五輪メンバーに選出されて1番手としてメダル獲得、勝利に貢献できるように成長していきたい」と目標を描く。レベルアップして、代表キーパーの座をしっかりとつかむ。【山崎純一】

◆増原海夕(ますはら・みゆう)2001年(平13)10月4日、北海道苫小牧市生まれ。苫小牧豊川小1年の時にノーティーベアーズでアイスホッケーを始める。苫小牧啓北中時代は三星ダイトーペリグリン(現道路建設ペリグリン)でプレー。16年U18世界選手権出場。札幌国際大2年時の22年に北京五輪女子日本代表に選出された。家族は母と兄。血液型O。好きな食べ物はサツマイモ。157センチ、50キロ。