伊藤有希(土屋ホーム)が116・5メートル、126メートルの合計213・4点で4位に入った。2月下旬の脛骨(けいこつ)骨挫傷から復帰した高梨沙羅(クラレ)は112メートル、122・5メートルの197・7点で10位だった。
勢藤優花(ヤマチューン)は18位、丸山希(北野建設)は26位、宮嶋林湖(松本大)は31位、一戸くる実(CHINTAI)は36位。シリエ・オプセト(ノルウェー)が223・1点で今季4勝目、通算5勝目を挙げた。11位のエバ・ピンケルニヒ(オーストリア)が初の個人総合優勝を決めた。
男子個人第26戦(HS140メートル)の予選は、小林陵侑(土屋ホーム)が3位で14日の本戦に進出。中村直幹(フライングラボラトリー)と雪印メグミルク勢の佐藤慧一、小林潤志郎、佐藤幸椰も通過したが、竹内択(チームtaku)は落選。
○…高梨は雪の舞った復帰戦で2回目にK点(123メートル)まで0・5メートルに迫り、負傷の影響が心配された着地も無難にまとめた。世界選手権の最中だった2月24日の練習で転倒し、無念の離脱となった第一人者は「(戻ってきて)雪の中で飛べるのはすごく幸せ。自然の中で競技ができているありがたさをすごく感じられた」と笑った。
今季中の復帰は厳しいとの見立てもあったそうだが、何とか間に合わせた。「本当に周りの人に助けられた。感謝の気持ちでいっぱい」と言葉に実感を込めた。(共同)