ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズが16日、次節(18日、東京)6位のリコーブラックラムズ東京戦に向けた練習を磐田市内で公開した。実戦を中心に攻守の連係などを何度も確認。ここまで4戦白星なしを振り返った堀川隆延ヘッドコーチ(49)は「これまでの失敗を生かさないといけない」と話し、同じ失敗はできないと強調。残り5試合を「背水の陣で臨みたい」と教訓を生かす姿勢を示した。

今節の相手とは今季2度目の対戦となる。「前回(22●34)は戦い方が良くなかった」と指揮官。ブレイクダウンなどの課題を克服できたとし、第4節以来の再戦に雪辱を誓った。前節で2トライを挙げたアーリーエントリーのWTB槙瑛人(22=早大)も「負けたくない」。新人ながら、気負いすぎずに勝利へ貢献する意欲を表した。槙と同期のSO家村健太(22=京産大)は「10番としての仕事を果たしたい」。槙をもっと生かすパスを心がけたいという。

チームはここまでに2勝2分け7敗。11戦を消化して、けが人が増えてきた。この日は登録メンバーを発表。前節で負傷交代のNO8クワッガ・スミス(29)が登録外。その穴を埋めるように数選手が守備位置変更した。ゲーム主将を務める大戸裕矢(33)は、ロックからフランカーとして出場する。得点源のWTBマロ・ツイタマ(26)や共同主将のFB奥村翔(かける、24)ら主力を欠く厳しい状況が続くが、12チーム中の10位から早期にはい上がりたい。【倉橋徹也】