推しは「たっちゃん」! 

3試合ぶりの勝利に貢献した東京サントリーサンゴリアス(東京SG)の日本代表CTB中村亮土(31)が、野球のWBCで4強入りした侍ジャパンからの刺激を明かした。

東京SGが2連敗で迎えたこの日はCTBで先発し、前半28分にトライ。後半途中からは司令塔役としてもBKの良さを引き出した。同24分からはトライ後のキッカーも務めて3本中2本を成功させ「チームとして切り替えて、それがゲームに出せた」と口にした。

前節は11日、無敗の埼玉パナソニックワイルドナイツに29-41で敗戦。その夜に東京ドームへ足を運び、WBCの日本-チェコを観戦したという。

以降も全試合をテレビ観戦。気になる選手名を尋ねられると「ミーハーになるけれど、たっちゃん。もう、最高です!」と興奮気味にラーズ・ヌートバー外野手(25=カージナルス)を推した。

ラグビー界も9月にはW杯フランス大会が開幕。中村も主力として躍動した、19年日本大会の8強を超える成績を目指す。日本代表では外国出身選手とも肩を組み、これまで多くの強豪を破ってきた。“たっちゃん推し”の理由を「日本愛があって、体を張って引っ張っていく」と明かした中村は、さらに力を込めた。

「(侍ジャパンの戦いと)通ずる物があると思います。自信を持ってプレーすることは、大事だと思う」

5月20日のリーグワン決勝後、6月から代表活動は本格化する。この日の結果でチームは暫定3位に浮上。まずは残り4試合で上位4チームのプレーオフ進出、さらには優勝を目指し、その先の代表活動につなげる。【松本航】