ウクライナ・オリンピック委員会の会長を務めるフトツァイト青年スポーツ相は24日、オンラインで共同通信などの取材に応じ、ロシアとベラルーシ選手の国際大会復帰を模索する国際オリンピック委員会(IOC)を批判し「怒りを感じ、理解もできない」と述べた。

ウクライナへの侵攻開始後の昨年2月末に両国選手の国際大会除外を勧告した当時から、状況に変化はないと指摘。「中立」の立場などの条件付きで方針転換を図るIOCを「ダブルスタンダード(二重基準)だ」と断じた。

28日にはIOCが理事会を開いてこの問題について協議する予定だ。フトツァイト氏は「中立についてオープンな形で議論されていない。緩い条件は受け入れられない。真に戦争に反対する選手に対してのみ、大会に参加できるかを考えるべきだ」と持論を展開した。(共同)