アザレア・セブンが、国内最高峰のリーグ戦「ウィメンズセブンズシリーズ2023」への出場権(4位以内入賞)をあと1歩で逃した。

25日の予選プールを1勝1敗。同1勝1分けの日本経済大AMATERUS(福岡)と準決勝進出をかけて対した。相手の猛攻に守備を破られ5-12。敗戦に選手らは肩を落とし、大粒の涙を流した。

自陣に攻め込まれ続けたが、終了間際の後半7分に意地を見せた。敵陣で右から展開したボールを1月新加入のBKアンジー・オルクンミ(22)がBK迫田夢乃(23)につなぎ、中央左へトライ。ここから反撃したかったが、時間が足りなかった。主将のBK内野琴音(24)は「勝たないといけないのに、自分たちのプレーができなかった」と唇をかんだ。

相手に圧倒された。昨年9月からチームを指導する四宮洋平アドバイザー(44)は「選手らはベストを尽くしたが、相手の気迫に負けた」。野毛伸子監督(36)も、チーム一丸となって昇格を目標に取り組んできただけに「残念な結果。悔しい」と目を赤くした。一方で選手らは「自分たちで考えてプレーできるようになった」と指揮官。成長には一定の評価を与えた。

その後は気持ちを入れ替えて5位決定準決勝に臨み、神戸ファストジャイロに59-0と圧勝。同決定戦では九州産大に17-15で逆転勝利した。5月からの国内最高峰リーグ参戦には届かなかったが、8月には来年に向けた入れ替え戦が行われる。内野主将は「大きな壁を乗り越えられるよう、レベルアップして臨みたい」と前を向いた。【倉橋徹也】