レスリング女子で2016年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)69キロ級金メダリストの土性沙羅(28=東新住建)が現役を引退することが29日、関係者の話で分かった。

68キロ級で5位だった一昨年の東京五輪の後は試合に出場していなかった。今月末に所属先を退社し、4月から故郷の三重県松阪市の教育委員会事務局でスポーツ推進に携わるという。

土性はタックルを持ち味に、11年から全日本選手権で8連覇を達成。至学館大在籍時に出場したリオ五輪は、日本女子で最も重い階級での金メダル獲得となった。その後は18年に左肩を手術するなどケガに苦しみ、2連覇を目指した東京五輪は3位決定戦で敗れた。