水泳の聖地として親しまれてきた東京辰巳国際水泳場(江東区)が30日、最終利用日を迎え、1993年のオープンから30年の歴史に幕を下ろした。
競泳のオリンピック(五輪)金メダリストで東京都水泳協会の北島康介会長は閉館セレモニーで「たくさんの人がこのプールに足を運んでくれて、一緒に思い出をたくさんつくってくれた。辰巳国際水泳場、長く選手たちを支えてくれて、ありがとうございました」と感慨を込めた。セレモニーでは、このプールで2008年に北島氏が男子200メートル平泳ぎの世界記録(当時)を樹立した時の映像を紹介。21年東京五輪金メダルの大橋悠依や、瀬戸大也らが動画で感謝を伝えた。辰巳は25年秋ごろにアイスリンクとして再開業する。