タス通信は31日、来年のパリ五輪に向けた予選にロシア選手が参加する場合、ウクライナの選手が欠場すると報じた。ウクライナのネムチノフ閣僚会議相が明らかにした。

国際オリンピック委員会(IOC)がウクライナ侵攻で除外が続くロシア、ベラルーシ両国選手の復帰に向け「中立」など諸条件を各競技の国際連盟に勧告したことを受けた対応。ウクライナ・オリンピック委員会の理事も務めるネムチノフ氏はテレビを通じ「ロシア選手の参加しない予選のみに参加するとの指針を決定した。この要件に従わない参加は(各競技の)連盟から代表資格を剥奪する根拠となり得る」と述べた。

IOCのバッハ会長はロシアとベラルーシ選手の参加が認められた場合に、五輪のボイコットも辞さないウクライナ・オリンピック委員会の構えに懸念を示していた。(共同)