テニスの4大大会ウィンブルドン選手権(7月3日開幕)を主催するオールイングランド・クラブは31日、ウクライナ侵攻を理由に昨年の大会から除外したロシアとベラルーシの選手の出場を今年は認めると発表した。中立的な立場での個人参加が条件となる。

昨年は4大大会で唯一、両国の選手を除外。公平性に反するとして、ツアーを統括するプロテニス選手協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)はランキングのポイントを付与せず、オールイングランド・クラブに罰金を科した。

同クラブは「他の4大大会と足並みをそろえることが重要」とし、ヒューイット・チェアマンは「非常に難しい決断だったが、全ての状況を考慮して最も適切なやり方である」とコメントした。

発表を受け、ウクライナのクレバ外相はツイッターで同クラブの決定を「不道徳だ」と非難し、英国政府に対してロシアとベラルーシの選手のビザを却下するよう求めた。(共同)