男子90キロ級は田嶋剛希(25=パーク24)が制した。

決勝で2016年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)金メダルのベイカー茉秋(28=日本中央競馬会)との見応えのある技の応酬を繰り広げ、最後は延長戦の31秒、懐に飛び込む相手を隅落としで優勢勝ち。「真剣で切り合うようなぴりぴりした試合で楽しかった」と光る汗を拭った。

昨年は勝負どころで敗れ、代表争いでアピール不足の田嶋。今大会は「全力を出して悔いのない試合をする」と目の前の一戦に集中し、混合団体メンバーで臨む世界選手権(5月、ドーハ)へ弾みをつけた。

ベイカーも「チャンスがあったので攻めた。返されたが、収穫のある大会だった」と充実感をにじませ、熱戦に納得した。(共同)