来季B2に降格する新潟アルビレックスBBは来季に向けたチーム編成に取り組んでいるが、降格が招いた現実に直面している。

9日現在、契約満了となったコナー・ヘンリー前監督(59)の後任は未定。選手も残留決定はSG遠藤善(24)、PG小池文哉(23)の2人で新規獲得はまだない。

選手はPG渋田怜音(24)、PGモサク・オルワダミロラ・雄太・ジョセフ(21)、SG杉本天昇(24)SF玉木祥護(26)の22-23年加入選手が1年で他クラブ移籍するなど5人の退団が決定。9日には2年目、SG木村圭吾(24)の退団も発表された。外国籍選手もPFケヴェ・アルマ(24)がリーグの自由交渉選手リスト入りする。スタッフも藤原隆充(44)河合竜児(47)の両アシスタントコーチが契約満了となっている。

川上明社長(53)は「6月中に陣容を整え、7月からスタートしたい」と話すが、一方で「選手も監督もまだ交渉中。絞り切れていない」。監督は外国人も含めリストアップ。1年でのB1復帰へ、選手はB1在籍選手、経験者を軸に交渉を進めているという。

選手にかける予算は「下げることはない。優先して(予算を)かける」と川上社長。トップカテゴリーの選手を下位カテゴリーのクラブが獲得する際、提示条件が壁にもなり、難航必至だ。

◆来季B2 14クラブが東・西の2地区に分かれる。新潟は青森、岩手、山形、福島、越谷、A千葉と東地区所属。