学生アメフトの春季オープン戦が行われ、立命館大が東大に32-26で勝利した。

慣れない相手からの攻撃に苦しみながらも、高い攻撃力で勝ちきった。

第1クオーター(Q)4分8秒にK横井晃生(こうき、2年)がFGで先制。その後は相手オフェンスに惑わされて追いかける展開が続いたが、第2Q7分17秒、有馬快音(かいと、1年)のキックオフリターンTDで13-13の同点で折り返した。

後半も接戦となり、20-20で迎えた第4Q。競り合う中でも、立命大は着実にダウンを更新し、2本のTDを奪って勝利した。

藤田直孝監督(50)が「おそらく初めての相手」とする東大との対戦。指揮官は「最後まで(相手の)オフェンスがなかなか止まらなかったので厳しいゲームになった」と課題を挙げながらも「オフェンスはそこそこ点を取ってくれた」と、攻撃については一定の評価を下した。

春シーズンは9試合組み、早稲田大など強豪校と相まみえた。

指揮官は「いろんなフットボールに触れることが大事。今の4年生はコロナがあったということもあって試合経験でいったら少ない。そこを補っていけたら」と狙いを明かす。

東大戦では、関西で取り組むチームが少ないセットバックのオフェンスなどを体感した。「選手は面食らった部分もあったと思うけど、勉強になったはず」と目を細め、さらなる活躍に期待感を示した。

実際に、主将の山下憂(4年)は関東から来た相手に刺激を受けていた。

事前に、コーチから「東京大学は勉強で入るから、立命館にない集中力がある」と言われていた。

実際に相対してみてそれを実感。「ひとつのことに対する執着心ややりきる力がはるかに上で、負けていても粘り強かった」とモチベーションを高めた。

11日には明大との対戦を行う。さまざまなチームと対戦し、実力を確認しながら、ひとつずつ積み重ねていく。