来年のパリ五輪予選を兼ねたレスリングの世界選手権は21日、女子が終了し、日本は五輪階級の6階級のうち、68キロ級を除く5階級で代表が決まった。一昨年の東京五輪を制した53キロ級の志土地真優(ジェイテクト)57キロ級の金城梨紗子、62キロ級の川井友香子(ともにサントリー)はそれぞれの階級での五輪連覇が事実上消滅した。

68キロ級は今大会5位で五輪出場枠を確保した石井亜海(育英大)が12月の全日本選手権で優勝すれば五輪代表に決まる。他の選手が優勝すれば、石井との五輪代表決定プレーオフが行われる。

6月の明治杯全日本選抜選手権68キロ級には川井が階級を上げて出場した。五輪代表への可能性が出てきたことで、全日本選手権には多くの有力選手の参戦が予想される。

東京五輪の代表選考では、須崎優衣(キッツ)が五輪予選を兼ねた2019年世界選手権に出場できなかったが、ライバルの不振で五輪への道が復活し、同年末の全日本選手権、21年4月の五輪アジア予選を制して代表の座をつかんだ。(共同)