バスケットボールの元Bリーガー・大沢歩氏(32=静岡学園高出)が23日、焼津市内でバスケ教室を行った。中高生部門ではドリブル時の体勢や脚さばき、シュートまでの基本的な動きを指導。スキルアップにつながる細かい技も伝えた。「この1回だけではすぐに上達しない。継続して練習してほしい」と希望。膝のけがを予防するフットワーク術も伝授した。

大沢先輩を目標とする参加者の山田伊吹さん(静岡学園高バスケ部2年)は「とても分かりやすく、1つ1つ詳しく教えてくれた」と感謝。基礎を見直すことができ、全国高校選手権県予選大会(来月21日開幕)に向け「教わったことを応用、発展につなげ、上位を目指したい」と力を込めた。遊び要素を取り入れ、より基礎を学んでもらった小学生部門では、伊藤凪花(なのは)さん(港小4年、港ミニバス)が「いろんなシュートやドリブルを学べた」と目を輝かせた。

会場となったヤマナ茶業倉庫前3×3コートは、同社の村松俊介社長(47)が「地域の子どもたちのために何か貢献できないか」と模索した中で誕生した。大沢氏は「大変すばらしいこと」と歓迎し、今後もこのコートで月1回の教室(有料)を行っていきたい考えを示した。来月には「A'z(エーズ) basketball school」を開校させる大沢氏。子どもたちの技術力アップや人間形成に、いっそう力を入れていく。【倉橋徹也】