世界ランキング8位の日本が大会初黒星を喫した。パリ五輪(オリンピック)出場権の獲得も24日の最終ブラジル戦に持ち越しとなった中、セッター関菜々巳(24=東レ)は手応えをつかんだ。

攻撃をつかさどり、世界1位トルコ相手の第1セット先取に尽力した。序盤はエースのアウトサイドヒッター古賀紗理那を中心に集め、中盤から「私の武器はミドル」とミドルブロッカー渡辺彩らを軸に。「真鍋さん(監督)から出だしを先行しよう、と言われていて、円陣でも『あ、いけるな』という雰囲気があった」と立ち上がりから力を発揮し「レシーブの返球率が低いデータがあった」と2連続サービスエースも決めて、王者を真顔にさせた。

第3セットには171センチながらブロックも記録。6点ビハインドから21-21に追いつき「正直、自分でもビックリ」と笑顔を見せながら「私自身、背が、まあ世界で見たらすごく低いので。なかなかブロック得点をすることってないと思うので、それが出た時には、チームで盛り上がっていくためにも、感情を表現しながら、っていう風に思ってます」とチームを高ぶらせた。

逆転負けも、悲観する内容ではなかった。「本当にすごくいいところが出た試合だったとも思うので、最後の1点を取り切るところだけだったかなと思います」と収穫を口にした。

そして「やっぱり自分としては、すごく自信になった試合でした。これまでの5戦と比べても、私の手応えとしては今日が一番、本当に良かったので。世界ランク1位の相手にも、やってきたことを出せたセットもあったので、最後はできなかったですけど、出せた事実は、すごく自分の自信につながりました」と前向きに振り返った。

翌24日の世界4位ブラジルとの1敗対決、残り1枚のパリ切符争奪戦へ。「今日は負けたんですけど、まだ明日が残っているので。明日に向けて、とにかく気持ち切り替えて、本当にいいところが出た試合でもあったと思うので、いいところは残しつつ、最後の1点を取り切るところは修正しなきゃいけないので、そこをしっかり考えながらやっていきたい」と最終決戦へ気持ちを入れ直していた。

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