77キロ級の日下尚(三恵海運)が3位決定戦を制し、初の五輪を決めた。アラム・ワルダニャン(ウズベキスタン)を破り、世界選手権の日本グレコ史上最も重い階級でのメダル獲得を果たした。

初出場で世界を驚かせた。日下が日本グレコ陣で最重量級のメダルを獲得。「凡人の僕でも五輪の舞台に立つことを決められた。最高にうれしい」と喜びは格別だ。3位決定戦は4-0の第2ピリオドに、得意の巻き投げで相手をマットにたたきつけた。

3歳から競技を始め、相撲でも足腰を鍛えた。母校日体大では休憩時間も指導者をつかまえ、練習に励む。今大会は憧れの先輩で東京五輪銅メダルの屋比久翔平を抑えて出場し、責任を果たした。(共同)